コンセプト

コラム

歯科外来環境体制について

 厚生労働大臣が歯科外来環境体制について定めた施設基準に適合するとして、平成27年1月に当院が認可されました。
「施設基準って何?」と疑問に思われるかと思います。
大きくは2つの内容について定められています。
1つ目は、患者さんが急変(倒れた、意識がない、呼吸停止・心停止など)した場合、救急車が来るまでの間、救急蘇生ができる設備を用意しておくことです。
2つ目は、医療機器類の洗浄・滅菌を徹底し、院内感染防止策を講じていることです。

 1つ目の患者さんの急変に対応できるように、先日、歯科医師会主催の救急蘇生実技講習会を受講してきました。大学在籍時にも何度か受けたことはありますが、何年か経つと忘れていることも多いです。スタッフとともに定期的に復習し、万が一の時に少しでも患者さんのお役に立てるようになりたいです。
 当院の設備としてAED、パルスオキシメーター、酸素、血圧計、救急蘇生セット、歯科用吸引装置を設置しています。これらの装置を使う機会に遭遇しないのが一番ですが、準備だけは怠らずにしておきます。

 2つ目の院内感染対策ですが、これも非常に重要です。どの医療機関も医療機器類の洗浄・滅菌(滅菌とは、細菌・ウイルス類が全くいない状態のこと。無害な菌類は生きているが有害な菌類はいない状態を殺菌といいます)には、細心の注意を払っていると思います。治療成功のためには、滅菌した器具を適切に使うことが絶対必要条件です。当院では、器具除染用洗浄器や世界で一番厳しい基準を満たした高圧蒸気滅菌器などで洗浄・滅菌に努めています。器具除染用洗浄器では近頃、問題になっている歯科用タービンやエンジンの中まで完全に洗浄できます。患者さんからはお気づきになりにくい事ではありますが、当院の洗浄・滅菌システムは他より抜きんでていると自負しております。

 業者さんの調べによると、厚労省より歯科外来環境体制の認可を受けた開業歯科医院は、全国でまだ1割程度だそうです。救急時の対応ができること・院内感染対策を十分にとっていることという2大ハードルをクリアしなければならないために1割程度と少ないのかもしれません。別の言い方をすれば、1割は安全で安心して患者さんが受診できる医療機関とも言えます。今後とも当院が患者さんにとって、より良い医院になるよう努力していきたいと思います。

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